からあげ頼むとレモンついてくるじゃないですか?
あれってかけるかけないで口論になるじゃないですか?
家で母ちゃんがからあげ作ってくれたとしてもレモンついてこないですよね?
僕は料理しますが、レモンはつけません。
冷蔵庫にこれありますが、別に出しません。
レモンがなくても誰文句言わずに美味しいッて食べてくれますよ。
そして、今日も明日も居酒屋では「レモンかけちゃって大丈夫ですか?」って言う会話が繰り広げられています。
これに対して「あ、いーよいーよ」で終わればまだいい。
今までそれで「ごめん!かけないでくれる!」となったことは2回くらいしかない。
たぶん、からあげは702回くらい頼んでいると思う。
しかし、パターンによっては誰もレモンに気をとられず、無視する事もある。
教室で特定の人に行われたら完全にいじめになるであろうほどのシカトをレモンに決め込む事がある。
からあげはいつもチヤホヤされている。
最後の一個なんて取り合いになったり
「あっどーぞどーぞ」って譲り合ったり
みんな遠慮して残ってて「最後の一個、頂いちゃっていいですかねぇ?」なんて、断りを入れてから召し上がるのだ。
なのに、レモンときたらどうだ?
最初から最後の一個なのに、完全に無視だ。
もはやこの場合は捨てられるために生まれたのだ。
ちなみに、僕はからあげの下に敷いてるレタスは食べます。
太陽たくさん浴びたあいつ(レモン)は、船にのってわざわざ日本に来て(輸入品前提)、そして、誰にも相手にされず捨てられたんだ。
しかし、もっとも厄介なパターンがあります。
それは後輩がレモン何も聞かずに搾ってしまったときだ。
えっ?
別にいいじゃないかって?
違うんです、必ずと言っていいほど
「こーゆー時はちゃんと聞くのがマナーなんだよ」
「社会人としての常識だろ」って言ってくる上司がいるんです。
僕はもう34歳なので、逆にレモンについてはどうするか聞かれる方だ。
だいたいどっちでもいーよと答えている。
ほんとにどっちでもいーと思っているからだ。
そして、つっかかってきた上司も絶対にどっちでもいーと思っているはずだ。
なのに、社会人としての常識だとか言って意地悪をするわけだ。
僕はもう34歳だが、レモンをかけるか伺いをたてることが社会人の常識だとは知らなかった。
逆に、からあげのレモンごときで、部下をいびるネタにする方が社会人の常識がないようにさえ感じている。
そして、実際にそのテーブルでレモンかけられて嫌な人はいませんでした。
なので、結果論で言えば聞く必要はなかったのだ。
だから、後輩が何も聞かずにかけてしまった事は特段問題ではなかったのだ。
なのに、聞かなかったことについて彼は軽くディスられてる。
上司いわく気遣いの問題なんだよぉ!!と酔っ払いのテンション。
そう考えると・・・
レモンって何のためにいるんだろう?
レモンの酸味成分が、油分の消化を助けるらしい。
でも、からあげにレモンついてなくても誰も店員さんにレモンないか聞いて?って言われない。
そうだとすると、レモンって
社会人としての常識があるかどうかを試すためにあるとしか考えられない。
僕らは試されていたのだ、僕らの上世代が勝手に決めたのだろう。
しかしながら、この社会の摩天楼を生き抜くには、そこでつまずくわけにはいかないのだ。
これを読んでいる新社会人の方、僕が伝えたいのは、君らは試されているんだ
ということだ。
やつらは、その一言を聞かなかっただけで君らを「だからゆとりは・・・」とかメンドクサイ事をしてくる。彼らはそれで気持ちよくなれるんだ、俺の若いころの方がしっかりしてたと錯覚できるんだ。
つまり、言わばトラップなのだ。
引っ掛からないようにしてほしい。
ちなみに、僕は目上の人と飲むときは、キチンと聞くようにしてます。
逆に、後輩と飲むときに誰かがからあげ頼んでレモンついてたら、後輩が聞いてくる前にレモンに手を伸ばして食べちゃいます。
いきなりパクって。
みんなビックリします。
口からレモンの皮だして
「あっ?かける?」って聞きます。
結構笑いはとれますけど、ほんとのレモン好きに嫌われるんで気を付けてください。
僕は皆が争わないように、自分を犠牲にして、争いの種を排除してるんです。
今夜も、すっぱいぜ。