
さて、先日はラブレター分析と称してこんなブログを書きました。
今回は、その続きとなります。
前回はラブレターとは相手がいるのに自分本位な文章になってしまっている事が問題だと指摘しました。
今回は「相手本位とはなんぞや?」というあたりをもう少し掘り下げていきましょう。
相手思いのラブレターとは何か?
僕の少ない恋愛経験(二人目の彼女と結婚)と、ラブコメと昼ドラを交互に見てきた洞察力と類まれなる文章術をMIXさせたところで見えてきたものがあります。
ラブレターには未来を書かなければいけないのでないだろうか??
ボクらの世代には未来日記と言うテレビ番組があったが、ラブレターの形はあれくらいでもある意味正解な気がしています。
未来日記
あらかじめ日記にストーリーが書かれていて、本人の意思とは関係なくそのような立ち振る舞いをしなければいけない。
当時ウッチャンナンチャンが司会をしていた恋愛バラエティ番組。
「わかっちゃいるけどキュンキュンするやつ(かめぴょん談)」
つまり、大切なのは「僕はあなたを愛しています」ではなくて
僕はあなたを具体的にこういう風に幸せにします
という事をいかにドラマチックに伝えるステルスマーケティング性が求められるのです。
未来を見せるとはどういうことか?
ラブレターから少しずれてしまうが、告白においても全く同じです。
このシーンを見てもらいたい。

(小学館:「タッチ」より引用)
↑「世界中のだれよりも」を後に言うのは、逆倒置法になっていてかめぴょん的に最高潮一歩手前なシーンです。
倒置法の解説
文章の順序を入れ替えて強調する表現技法
通常の文章「上杉達也は世界中の誰よりも浅倉南を愛しています」
倒置法「世界中の誰よりも、上杉達也は浅倉南を愛しています」
逆倒置法「上杉達也は浅倉南を愛しています。世界中の誰よりも」
ですが、この告白の仕方だと前回話した通り「自分があなたを好きである」事しか伝えていないのですね。
しかしだ!!
上杉達也はそんな器の男じゃない!
誰も気にしていないが次のページを見て欲しい。

南「もう一度…」
達也「10年後にまたいってやるよ」
わかりますか??
これをアホな人は「達也の照れ隠しでそういった」位ににしか読んでいません。
実際にたいして重要なシーンじゃありません。
でもね!!
僕は言いたい!!
10年後にまた(世界中の誰よりも愛してるって)言ってやるよって
10年後も愛してるよって事じゃないか!!
そうなんです!!
実は、自分が好きである事だけじゃなくてキチンと未来のことも伝えているから上杉達也の告白は最高なんです。
これを読んでいる男子は「???」でしょう(理屈はわかるけど的なね)
しかし、読者女子の9割はたっちゃんにキュン死にしてますよ!!
だが恋と言うのはそんなに単純じゃない
先ほどの上杉達也にキュン死にしていた女子の皆様。
そうは言ってもお前らはイケメンの直球には弱いよな??
(↑急に女性を敵に回すかめぴょん)
どんなに上杉達也が秀逸であっても技を超えるのは純粋な力(パワー)である事は幽遊白書で戸愚呂弟が言っていました。

(集英社「幽遊白書」より引用)
いや、どういう事かといいますと
いくら僕が上杉達也のような技巧を使っても、道明寺司の力技には勝てないという事だ。


(マーガレットKC:「花より男子」より引用)
俺、女性に「お前」とか言ったことないわ
君が好きだと叫びたい
かなり話が脱線してしまった。
道明寺のパワープレイは論外として、女性に告白やラブレターを贈るのであれば
僕が彼女を好きになった理由や経緯など彼女からするとどうでもいいのです。
その理由や経緯こそ「好きです」の一言に込めるか、カラオケでSLAM DUNKのオープニング曲でも勝手に叫んでいればいいのです。
大切なのは未来を描けるかです。
あなたとつき合う事で「私(彼女)の幸福な未来が想像できるか」がとても大切なのです。
ヒドイい時には「なんの取り柄もない僕ですが」とか「こんな僕ですが」とか「もともと特別なオンリーワン」だとか
なんで自分でも好きになれない自分を、他人に好きになってもらおうとしてるの?
というおこがましい人もいます(写真は関係ありません)。
もしも、告白した相手が瀬戸内寂聴なら
「まずは自分を好きになりなさい」
と優しい表情で返してくれるが、世の中の女性はそんなに瀬戸内ってはいない。
君ナシじゃ生きていけない
もしも、表題のような事を言われた場合は、それは告白と言うよりは
お母さんのように無条件に僕を愛してくれる人(身の回りの世話も含む)を探しているマザコン野郎宣言
である可能性が高いです。
男性が言う
君ナシじゃ生きていけない
とは、精神的な話じゃなくて
本当に君ナシじゃ炊事、洗濯、掃除、ゴミ出し、目覚まし機能がないから生きていけないとういう、とんでもない意味が含まれているのです。
あなたを幸せに出来る男なら普通は君ナシでも生きていけるくらいの生活力があるはずだ。
あなたナシで生きていけない人がアナタを幸せにできるものか!!
もしも「付き合ったら変わるかも」「結婚したら変わるかも」「父親になったら変わるかも」と思って野放しにすると、自分の事を一切自分でやらない大きい子どもをこの世に生み出してしまうことになるでしょう。
妻が風邪で寝込んでいるのを見て
風邪つらそうだね。
俺の晩ゴハンは簡単でいいからね。
と、言ってくるやつだ。
これを読んで「ん?どこにイケないことが?」と思った男性はアウトだ。
既に家庭で何か大切なものを失っているはずだ。
世の中の女性はそんなに寂静ってはいないのだ。
俺の晩ゴハンは簡単でいいからねを優しさだと思っているのだ。
だが、下には下がいて、妻が風邪を引いて寝込んでいたら
と平気で言ってくるタイプだ。
しかし、かめぴょん調査によると結構こういうタイプは多いのである。
瀬戸内の顔も三度までと言うことわざを肝に銘じておこう。
あれ、本当は「一方的なラブレターではだめだ、こうやって書いてみよう」という建設的な話をするはずだったのですが、思わず脱線してしまいました。
それでは第3話に続きます