この記事はレターポットをご存知の方向けとなっているので、そもそもレターポットを知っている前提でお話をします。
8月にレターポット総選挙なるものがあった。
コレは創設者であるキンコン西野氏が
なんか軌道に乗ってきたからイキのいい若いやつに運営やらしてみる
と、人生ゲームのマスでしか見たことないようなぶっ飛んだ事を急に言い始めたのだ。
(↑ぶっ飛んだマス)
そこで4名の人が選出された。
それぞれがマニュフェスト(公約)を掲げての総選挙だ。
皆がそれぞれの公開ポットにレターを贈り、期日にその総数が多い人が当選となる。
そして、この選挙の仕組みは面白かった。
公開ポットなので投票した内容(文字)は可視化されております、有権者の生の声がそのまま票となり、声の大きさでも票の数が変わるのだ。
…ところで皆様は現在僕らが行っている選挙の4原則をご存知だろうか??
それは
・普通
・直接
・秘密
・平等
です。
この4原則について知らなかった方はググるか、中学校の時に公民をサボっていた自分を呪ってください。
さて、レターポット総選挙は「公開ポットに寄せられた文字の数」で競い合う。
一文字一票と考えるならば、何票でも投票出来るのだ。
つまり、選挙とは言ってるが
(ポイント1:秘密の原則を無視している)
公開ポットなので誰かなん文字(なん票)入れたかわかる。
(ポイント2:平等の原則を無視している)
一人一票じゃないので何票でも入れれるし、レターがなくなったら運営から買うこともできる。
そう四原則の2つも無視したシステムが採用されているのだ。
守られているのは 普通と直接だけだ。
だが、俄然面白かった。
死に票がない
この総選挙の件についてもネガティブな意見が出ていたのも事実だ。
公開ポットとは言え贈る時には「切手代」として5レター消費しているのだ。
そこについて
なんだよ、結局運営が金欲しいから使わせまくるイベントにしてるだけだろ!
結局西野が儲かるだけじゃねぇか!
と言う意見が、レターポットやってない奴らから上がっていた。
事象としてはその通りだと思う。
が、みんなが使えば運営は儲かるし、そのために僕らを煽ってるのかもしれない。
で、この手の話の時にいつも一言申し上げたいんですけど、デリケートな話だから誤解招かないように最大限言葉を選んでお話しますね。
じゃあ、やんなきゃいいじゃん!!
やんなきゃテメーの大事な金は減らねぇから安心しろよ。
文句だけ無料(Twitter)で言ってんじゃねぇーよ。
いや、まぁ語気強く言ってしまったが、実はこの文字を贈るのにコストがかかるというのが今回総選挙を盛り上げた最大の要因なのです。
もしかしたらレターポットの最大の面白さはここかもしれない。
今回の選挙、死に票がないのだ。
死に票って何か?
それは意志のない票だ。
皆さん日本の選挙の投票率はご存知ですか??
53.68%だ。
とにかく低いし、投票している人も考えないで入れている。
例えば土建屋だったら公共事業をくれる党だっりだ。
つまり、重要な決め事を半数以上の人が行使しない、もしくは適当に入れているのだ。
それについて語りだしたら またブログを1本書いてしまうことになる。
選挙のエンタメ化
まさか秘密と平等を取っ払うと、こんなにも選挙がエンタメ化するとは思わなかった。
実際に選挙の結果が出た日は姫路のCANDYではまるでサッカーワールドカップのパブリックビューイング並みに盛り上がっていたらしい。
そして、4人の候補者の中でマニュフェストが一番馬鹿げていたのがちひろさんだ。
他の方がレターポットの改善案や問題点を洗っているのに、一人だけ
47都道府県をまわってレターポットの良さを伝えてくる
と言うことだ。
各候補者本当に素晴らしいマニュフェストだったが、ちひろさんは本当に異色だった。
接戦が続く中、直前には「オーナーになりたいが、他の候補者を見て私でいいのかな、でもここでやめたら応援してくれた人に申し訳ない」と本音を語ったライブ配信をした。
これが人の心を打った。
レターポットの本質は感謝を伝えることであるが、もう一つ大きな側面がある。
たぶん本人はそれに気がついていないが、それは応援するだ。
4人を能力で比較したら、おそらく1番低いだろう。
でも、人間味で言ったらダントツだったと思う(他の方も本当に素晴らしかったです)
みんなそこに気持ちが動かされのだろう。
世の中では「対価を払ってこうして欲しい(見返りが欲しい)」が当たり前なのに、僕らは「対価(レター)を払って頑張ってほしい」という思いだ。
上手く表現できないが愛されていたのだと思う。
他の人たちが半沢直樹の活躍の様に手に汗握るドラマだとしたら
ちひろさんははじめてのおつかいを見た時におねぇちゃん頑張れって感動するアレに似ている。
(↑僕が絶対に泣く瞬間。画像だけで泣ける)
もう、うまく行かなくてもいいから頑張れって応援したくなっちゃうんだ。
失敗したってこっちは「うんうん、頑張ったね」と泣いていたに違いない。
新オーナー誕生!!
そして幕開け 開票後、ちひろさんに決まった。
つまり、あのバカげたマニュフェストの実行だ。
まず何がどう馬鹿げているかというと都道府県は47あるのに1ヶ月は30日しかない事だ。
コレは一週間は7日しかないのに彼氏が8人いるような忙しさだ。
もうこの時点でちひろさんは面白いのだ。
話が長くなってきてしまったのでいろいろ端折るが、それでもちひろさんは回った。
自分でスケジュール管理できないから、マネージャー的な人まで味方につけた。
それもちひろさんの人望だ。
もちろんダブルブッキングもやった。
そりゃあ、ちひろさんだもの
当然と言える。
ハッキリ言って僕は途中で挫折すると思っていた。
今回オーナーとしてもらえるお金は50万円だ。
極端な話、何もせず何かやってる風にして一ヶ月過ごせばそのままもらえるお金だ。
例えばネット配信したり、Zoomでレタポ会議を毎日やったって良いわけだ。
なのにちひろさんはその50万を交通費として使いみんなに会いに行ったのだ。
わざわざ会いに行ったのだ。
レターポットの本質は「わざわざ」だ。
文字が無料なのにわざわざコストをかけてレターを贈るの事に意味がある。
まさにレターポットの本質を体現している。
わざわざ会いにいったのだ。
しかも、1ヶ月間だ。
旗から見たら「人の金で旅行できて最高じゃん」と思う人もいるかもしれない。
が、絶対にそんなことはない。
いつだったかホームレス小谷さんの生活(毎日誰かに奢ってもらう生活)を奥さんのもんちゃんが真似した時に4日で音を上げた。
その時に言ったのが「こんなの普通に働いて生活している方が楽」である。
でも、ちひろさんはやりきったのだ。
いつでも笑顔でやりきった。
はじめてのおつかいと一緒で見てる方は楽しいだろうがお使いしてる方は必死そのものだ。
みんなに伝えたい大切な事
そして、ここからがとてもとても大切な事なので本当に聞いてほしい。
今、オーナーちひろさんの公開ポットが立ち上がった。
コレは1週間限定で10月4日23:59までだ。
ココに贈られたレターは半分が運営に入り、半分はちひろさんのボーナスになる。
先程50万円の使い方は説明の通りだ。
おそらく、もう無いだろう。
しかもだ。
ちひろさんはこの9月の活動のために会社辞めている。
大事なことなのでもう一度いいます。
会社辞めてるんです。
つまり、明日からの収入がないのだ。
あなたには出来ますか??こんな事。
そして元の生活へ
えんとつまちのプペルのロゴデザインをしたハヤシコウさんがちひろさん用の便箋を作ってくれてる。
コレだ。
とても素敵だ。
でも、この自転車の青い人はたった一月のために必死に生きた。
そして今、元の川(無職)に戻ってしまうところだ。
鮭なら死ぬ直前だ
明日から仕事ないし、50万使い切った。
鮭じゃなくても死ぬ直前だ。
もうお分かりですよね?
みんな!
ちひろさんの公開ポットにレターを分けてくれ!!
(アニメ:ドラゴンボール超より引用)
レターポットの歌
皆さんレターポットには歌があるのご存知ですか?
歌詞はコレです。
もしも言葉が消えるなら
その前に君に伝えなくちゃ
こんなに支えられてる事
照れずにきちんと伝えなくちゃ
レターレターレターポット
僕から君への贈り物
レターレターレターポット
僕から君への贈り物
そう、歌詞の通りなのだ
10月4日に言葉は消えてしまう。
その前にちひろさんに伝えなくちゃ
こんなに支えられてること
照れずにきちんと伝えなくちゃ
普段なら僕のレターポットを配置しますが、僕のこのブログの感想も全てちひろさんのボットに入れてください。
僕達の行動はレターポットの歌詞の2番を体現しているのだ。
今度は君がその言葉を
大切な誰かに贈ってね
君の体温をのせた言葉で世界を温めておくれよ
レターレターレターポット僕から君への贈り物
レターレターレターポット僕から君への贈り物
このブログこそが、僕からちひろさんへの贈り物だ。
僕も西野さんが歌っているように、文字で世界を温めてみたくなったのだ。
でも、そうさせたのはちひろさんの人徳だ。