飲み会でのおっさんが語るうんちくは極めて遺憾である。
そのまま聞いていると酒がまずくなるから、気分を変えて日本酒でも飲もうかなと思って頼むと、今度は日本酒のうんちくが始まるという地獄の幕開けだ。
「最近の若者は…」この言葉は数千年前から使われていたらしい。
古くはエジプトの古代文字でパピルス(昔の紙)にも記されている。
(僕は大学で考古学を選考していました)
いつの時代においても価値観というのは流動的に変わっていて若者とおっさんは相なれないものなのでしょう。
そして、人はいつしか最近の若者は…と言われる側から、言う側に変わるのです。
それを大前提として、今や時代は大きな変換期を迎えています。
数十年に一度起きる、価値観の大革命ですね。
もうスマートフォンが登場したことによって、今まで価値のあったものが無価値になり、みんなが無価値だと思っていたものに価値がつく。
トランプの大富豪(地域と若旦那によっては大貧民と言う)で言うところの同じカードを4枚出して巻き起こる革命だ。
今まで1番強かった2が最弱になり、弱かった3が最強になるのだ。
※ジョーカーの扱いは地域により異なる
皆さん時代の変化に気がついていますか??
ジェネレーションギャップに気がついていますか??
価値観は多感だった時期で固定される
自分で言うのもあれだが、この時代の革命期において僕は割と中間にいると思ってます。
カードで言うところの8.9あたりだ。
僕は交友関係が幅開く、若い子から年配まで友人がいるし、会社員なので社会にどっぷり使ったコテコテのおっさんとも飲むわけだ。
果ては72歳の管理員さん(僕はマンション管理が仕事です)と飲みに行っても
不思議だなぁ
かめぴょんさんの雰囲気なのかなぁ
まるで同世代と飲んでるみたいだ
(東京都 マンション管理員 72歳 男性)
と、失礼なのか何なのか分からない事を言わしめるくらい会話を合わせるのがうまいのだ。
不思議なもので、なぜか親や親族とは一切話が合わず終始無言です。
そうなると、色々な世代の主張が聞けるわけです。
ちょうど、バケモノと人間の中間である「イズミ シンイチ(寄生獣)」くらい中間的に考えられるようになりました。
やはり、統計すると生きてきた環境が大いに価値観に影響しているんですね。
そして、みんな自分が一番多感だった時代の価値観は普遍的なものと信じているんですね。
ちなみに僕は宇多田ヒカルが登場して既存のTK音楽をぶっ壊したあたりが最高だと思っていて、その後の世代については「ありがとう、ありがとう、うるせーよ」とか言って認めておりません。
(↑皆さん違和感ないと思いますが当時は「細マユ」が流行していました。その時代にこの眉毛はすごかったんです。)
それに、なんだか時代に合わせて価値観を変えるのはカッコ悪いと言うのは全世代に共通しています。
だから最近の若者は…という言葉が紀元前からの流行語大賞を受賞しているわけですね。
ジェネレーションギャップとは
さて、前置きが長くなりましたが、今回はジェネレーションギャップについてです。
色々な世代の人と話したらですね、35歳くらいから価値観が分かれてくるんですけどオーバー35の方は価値観の根底に「知ってる、持ってる、理解しろよ」があります。
このように3つの単語をテンポよく言ってしまうのは、土曜日の夜にやっていたTHE夜もヒッパレの影響なのかもしれない。
この3つ(知ってる、持ってる、理解しろよ)は若者にとってはまるで無価値なんですね。
なのでそれを頭ごなしにすげーだろと言われても困るんですね。
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「知っている」という事の価値
会社で若手と僕ら中堅と初老を軽くオーバーした先輩と飲んでたんですね。
※「初老」って40歳の事だって知ってました?
そうしたところ若手が最近合コンに行ったらしく、僕はただただ羨ましかったんですね。もう僕はただただ合コンに行きたいんです。
純度100%で
いいなぁーどうだった?
って聞いたんです。
そしたら
いやー全然楽しくなかったっす。
一緒に行った男メンバーが、なんかウンチク始めちゃって…
(東京都 会社員 28歳 男性)
と言うんですね。
そりゃーつまんねーわなぁ
と思っていたら 現在進行形でいぶりがっこ(秋田の漬物)
のうんちくをタレていた初老の先輩が
合コンはうんちく語るのが楽しいんだろうがー
(埼玉県 会社員 50代 男性)
と、いぶりがっこのうんちくを完全にシャットして切り込んできたのだ。
その勢いと一瞬で皆を注目させるのは、まるで誰かが「いでよ、神龍(シェンロン)」って言って出てきたんじゃないかくらいの光景だった。
しかも、その時は男4人で飲んでいたのでそこにはキン〇マは8つあった。
もしかしたらその内7つはドラゴンボールだったのかもしれない。
その計算で行くと確実に僕のキン〇マの片方はドラゴンボールである事になり日々レッドリボン軍とピラフ一味に狙われていることになる。
さて、そんな初老の神龍が言うには合コンではうんちくを語るのが楽しいらしい。
はっきり言って、さっきからのいぶりがっことチーズの組み合わせは絶妙!と言ううんちくとか心底どうでもよかったのだが、どうやら神龍世代は合コンとはうんちくを語り「ものしりな俺すげーだろ」とやる場所であるらしい。
当時の女子はそれに対して本当に「すごーい」と思っていたのか、はたまた「すごーい」って言っておけば奢ってもらえると言う夢のような換金システムがあったのかもしれない。
※僕の交友関係が広くても初老の女性の友達はあんまりいませんので読者で初老の女性がいたら本件について忌憚のない意見を下さい。
しかし、わからない事はすぐにググる世代にとっては「知っている」なんて事には、なんの魅力もなくて初老の神龍が僕らに求めている「なんすかその話!すげぇっ!」とは決してならないのだ。
(↑初老の神龍イメージ図)
現にいぶりがっこについてもググったらすぐにチーズとの相性がいい事にたどり着き、更には「相性がいいのはチーズだけじゃない!」という正確な情報もある。
本気になれば、スマホ片手に初老の神龍を論破する事もできるのだ。
つまり、一昔前は「物知り」は価値があったが、もはやググる文化が定着した若者にとって「物知り」なんてなんの価値もないのだ。
新しい価値観
悲しいが無価値だと思っている若者にドヤ顔で「俺すごいだろぉ」ってやっちゃうのが神龍の悲しい性(さが)なのだ。
しかし、もはや時代はポルンガなのだ。
(アニメ「ドラゴンボールZ」より)
願いは3つまで叶えられるし、一回死んだやつも生き返らせれるし もう神龍は打つ手なしだ。
なんせ、おっさん達には「いでよ、シェンロン」に価値があったのに
若者達は「タッカラプト ポッポルンガ プピリット パロ」とか言ってるのだ。
おっさんは
「え?なんて?」
となっているのである。
もう若者が何を言ってるのかわからないのである。
このジェネレーションギャップはものすごい溝があるのだ。
そうすると決まって初老の神龍は
やだねぇ
若者はすぐに携帯でピコピコとさぁ
俺らの時代はなぁ…
(埼玉県 神龍 50代 男性)
と昔話が始まるのだ。
とは、言うもののあなたもやってませんか?
今のドラゴンボールを楽しんでる人に
「昔の方が面白かったんだぞー、ドラゴンボールを探してだなぁ。アラレちゃんが出てきたり、それにヤムチャが強かったんだぞー」なんて話してませんか?
若者からしたらアラレちゃん誰やねん!!だ。
なんかオシャレなメガネかけてたら
「アラレちゃんかよ!」とか笑われてしまうので、アラレちゃんはなんかムカつく対象なのかもしれないし、オシャレを小馬鹿にしてくるおっさんをムカつく対象としてみているのかもしれない。
若者はとりあえずなんかムカついてるだろうから、オシャレメガネをしている女の子は決して僕らが求めている「ほよ?」っと言うリアクションはしてくれないのだ。
ただしヤムチャが強かったことに関しては若者も「マジで?」と反応するかもしれない。
なぜなら若者の知識の基盤であるグーグルではヤムチャと検索すると予測が死亡と出るからだ。
若者にとって強いヤムチャなど想像できないだろう。
…えーっと、話が脱線してしまいなんの話がわからなくなったんですが、本日お伝えしたかったのは「物知りに意味はねぇから、年下と飲むときにうんちく語っちゃ駄目だ」と言うことと「ヤムチャは強かったんだぞ」と言うことです。
それでは、他の「持っている」「わかってよ」の価値観についてはまた後日書きます。
今回、僕が途中で初老についてのうんちくを語ったことはお許しください。
この続きは、また書きます…
んちゃっ!!
↓↓僕のレターポット(お待ちしてます!にゃんにゃん!)