タイトルを見て、この記事にたどり着いた方はハートウォーミングな話を期待していることでしょう。
残念ながら、今回はそんなに心温まる話ではございません。
もう早いもので来月になったらクリスマスシーズンがやってきますね、毎年B'zの稲葉さんが閉店間際に椅子を買う季節です。
さて、今回は僕の地元の先輩から聞いた小話を思い出したので、せっかくだから書いておこうと思いました。
そんなに長くない話なので、しばしお付き合いを。
僕は北海道出身です。
そこで、一個上の先輩に聞いた話なんです。
家族構成としては
先輩(お父さん)
奥さん(お母さん)
こども(おねぇちゃん)
こども(弟)
子どもは二人とも小学校低学年だったと思います。
これからお話するのは、先輩の家庭を襲ったクリスマスの悲劇的な話です。
まず、クリスマスというのは子どもたちにとっては、ウッキウキのシーズンですよね。
美味しい料理に楽しげな音楽にケーキにプレゼント…
平安時代の子どもなら
常世に続けと願う程 楽しきことこの上ない
【こんなに楽しい事は他にはないから、永遠に続けばいいのに】
という詩を残すかもしれないくらいウッキウキですよ。
※15秒くらいで適当に作ったけど結構良い詩だなぁ。
そして、どこの家庭にもクリスマスにはこんなルールがありましまよね??
良い子にしてないとクリスマスにサンタさん来ないよ。
と、言うやつです。
子どもの頃言われたくない言葉ランキング1位です。
※ちなみに大人になってから言われたくない言葉ランキング1位は、言われた通り洗濯物を干していたら「うん、ゴメン。あんたに頼んだ私のミスだわ」です。
(僕は一回も言われた事ないけど会社の同僚が言われてました)
親になるとですね、こんな便利な言葉はありません。
11月くらいから、子どもが聞き分けないと「あぁー、サンタさん来ないかもなぁー」と言えば、子どもは結構言うこと聞きます。
もちろん、先輩の家でも、この呪文は使っていたそうです。
でも、そこは子ども育ち盛りのやんちゃな時期、しかも北海道の田舎育ちです。
北国育ちの無限の体力でやんちゃなことばかりします。
北海道弁でいえば完全に毎日おだっている状態です。
皆さん稲葉さんが荷物抱え電車で一人で幸せだった曲ではなくて、クリスマス前にサンタさんがやってくる曲があるじゃないですか??
その歌が悪夢に変わる事件が起きたのです。
なんとクリスマス前なのに、子どもたちが学校から帰ってくるとクリスマスツリーの下には白い袋が二つあるのです。
そうです。
あわてんぼうのサンタクロースからのちょっぴり早いプレゼントです。
子どもたちは、そりゃあ飛び上がるように大喜びです!
そして、大はしゃぎの子どもたちが袋の中に手を入れると、入っていたものは…
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シーチキンです。
子どもたちはアレ?って感じです。
しかも、おねぇちゃんが2個で、弟は一個です。
オモチャやお菓子なら
おねぇちゃんだけなんで2個なんだよ!
と、兄弟ゲンカになりますよね?
でも、ケンカにならなかったそうです。
そりゃそうだ…
だってシーチキンだもの。
そして中には一枚の手紙が
君達の日頃の行いを見ていましたが、全然言う事を聞いていなかったので今年のクリスマスプレゼントはシーチキンです。
by サンタクロース
なんと、あわてんぼうのサンタクロースから脅迫状並みの手紙が届いたのです。
大人だったらbyサンタクロースじゃねぇよ!!と言いたいところですが、言われたのは子どもです。
しかも、あわてんぼうのサンタクロースは、シーチキン3個入りの「お得パック」を選んでいるのです。
あわてんぼうのくせに、そのへんはぬかりないのです。
さすがに、この衝撃は子どもの脳天に響いたようです。
この日の夜は、兄弟で泣きながらサンタさんに反省文を書いていたそうです。
普通はサンタさんにメッセージ書いて、素敵なプレゼントが届くのがクリスマスなんです。
まさかサンタさんから脅迫状とシーチキンが届いて反省文を書くことになると思ってもいなかったでしょう。
その後、クリスマスまではとても良い子にしていたそうです。
この作戦は奥さんが考えたそうです。
僕はクリスマスが来るたびにこの悲劇を思い出します。
そして、こんな悲劇じゃ後味悪いので、クリスマスに起きた美しい奇跡にハートウォーミングしたい方はコチラをどうぞ!
それでは
メリークリスマス!!