長年続いているこのバトル。
もう決着つけようと思います。
あくまでも一般人はですよ。
まず賃貸と持ち家のメリットデメリットを散々比較しますよね?
そんで、結論は人それぞれでして、ライフスタイルによって様々なんですよ。本当に。
でも、テレビに出て説明するファイナンシャルプランナー(FP)は、損得勘定でしか話さないので現場の大きな落とし穴に気づいていないんです。
FP でさえも賃貸派と持ち家派わかれますからね。
(ちなみに、僕もFPです)
さて、その落とし穴とはなんなのか?
賃貸派の主張で最も声が大きいのは
「いつでも住み替えができる」です。
持ち家だとローンが終わった時には築年数が35年とかになって老朽化したところに住み続けなければいけない。
でも、賃貸なら住み替えでいつでもキレイなところに移れるし、昔の賃貸と違って今は分譲に見劣りしないハイスペックな賃貸マンションもありますからね。
と、おっしゃいますが。
ハイ。
高齢の皆さま。
申し訳ございませんが審査通りませんっ!!
本当に通りませんっ!!
僕は前職で不動産の賃貸営業兼管理を行っていました。
そこで思ったのは、お客さんって「賃貸って金さえ払えば借りれる」と思ってる人が多いように感じました。
ホテルじゃないので、貸せませんよ!!
入居審査ってあるんですが、申込用紙には氏名、住所、家族構成、ペットのいるいない、勤務先、勤続年数、年収。
そして、連帯保証人を書くのです。
審査って、どうゆうのを想像しますか?なんか変なセンターみたいのに問い合わせたら、その人の信用とか出てくると思いますか?
もしくは、不動産屋だけのブラックリストみたいのがあって滞納歴とかが残ってると思いますか?
いいえ。
大半は勘です
(今はカード審査や保証会社なんかの審査をして本当に信用調査するようになってきてます)
高齢者の場合は、いくら年金がしっかりもらえていようと、資産があろうと貸した部屋でお亡くなりになるリスクが絶対にあるんです。
むしろ気にしているのは、管理会社よりも大家さんの方です。
たまに、身内も近くに住んでいるし、まだまだ健康そうですし、僕ら(管理会社)は問題ないと判断してもオーナー審査が通らない事もあります。
まず高齢者が借りられる条件は近くにご子息がいる事になります。
保証会社やらなんやらで、金の面はクリアできる世の中になりましたが
賃貸市場は「感情論」に左右される、不思議な市場なんです。
僕らも大家がだめって言ったらダメですからね。
例えばその部屋で「自殺」があれば、事故物件として扱われます。
でも、その部屋で家族にみとられてお亡くなりになった場合はどうなると思いますか??
法令上は通知義務はございません。
(大島テルには載りますけどね)
しかし、管理会社によってはこれも重要事項説明に掲載する業者があります。
管理会社はそれで免責ですし、管理会社的には被害もないですが、次の入居者は知らされるだけ損ですし、大家はたまったもんじゃない(いわれのない資産価値下落をしいらされている。)
僕も営業時代(20代)の頃に65歳以上の高齢者の方に
「いや~お金の問題じゃないんですよ。何日間か貸すホテルと違うんですよ、賃貸借契約って。生活の基盤になるわけじゃないですか。この部屋を若い夫婦が借りたいって言ったら、そっちに貸したくなるのが、家主心理なんですよ。貸してくれないんですよ、家主が。そうなると、お客様の年齢なら審査が緩い部屋しか借りれないんですよ。」なんて、言って仕事してました。
もう、ホント嫌な仕事でした。
その時の高齢者の方の納得いかない顔と言ったら…
「じゃぁ、家賃2年分先払いでもいいぞ!金はあるんだ!」って言ってくる人もいます。
これは根拠ないですけど、このセリフ言う人って100%信用調査落ちます。
これ、ホントなんですよ。なぜなんでしょうね?
業界内でもあるあるです。
信用がなくなったら、このセリフを言おうって学校で教わったか位言われます。
信用のない人に。
本当に大半が「保証人になってくれる人がいなく、カードブラック」状態です。
なので、結論。
持ち家を持っていたほうが安心です。
と、いうか家なんて、ただの不動産なんですから早めに買っておいて賃貸にだしておいて
老後リフォームして住めばいいじゃないですか。
僕ならそうします。
なぜか日本人は「家は一生に1回のお買いもの」「夢のマイホーム」「一国一城は男の夢」とか言いますよね。
家に夢持ちすぎです。
家、正確には「家屋」はただの不動産資産です。
理想をあてはめないほうが良いと思います。
一生賃貸なら、65歳くらいからは部屋を選べません。
どんなに老朽化しても、次の部屋が見つかりません。
ずーっと、家賃を払い続ける事になります。
売買でも(今後書きますが)「リバースモゲージ」等のシステムもあります。
それでは皆さん、お金と信用は大事にしましょう。